熱帯魚 (文春文庫)
吉田 修一

定価: ¥ 470
販売価格: ¥ 470
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おすすめ度:

発売日: 2003-06
発売元: 文藝春秋
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「嗚呼、いいなぁこの感じ」
ある人がいろんな苦痛やら喜びやらいろいろな感情を持ち、その人生の経験から自らの努力により成長してなにかを勝ち得るのが物語の目標であるのならば、決してそんなのんきな物語ではない作品。
驚くほど面白かった。グリンピースを彼女に投げちゃう男や一流サラリーマンが鄙びた民宿バイトする話やバカなんだか賢いのか(たぶんバカ)鳶職のなんでもない日常が描かれた短編集。
作家にあんた物語書く気ないだろうと思いながら、ニタニタして読んでしまうほど直木賞作家では味わえない小説の面白さを与えてくれる作品であった。
エンタメ系の作家は確かに読みきったという後読感をもたらしてくれるかもしれない、それは小説が漫画や映画というメディアに打ち勝つひとつの方法なのかもしれない。
しかし、漫画は漫画、映画は映画、そして小説は小説と考えたときに、極めて小説の面白さを体現したのがこの作品のような気がする。
東野圭吾・恩田陸・宮部みゆきも確かに面白い。しかし、吉田修一も確かに確かすぎるほど面白い。
……
とびっきりクールな青春小説!!
と宣伝されているが…?? どこが?? 阿部和重の「グランドフィナーレ」もロリコンが現実とのつながりを取り戻す話、とか宣伝されていたりしたが、とんでもない誤読。基本的に帯って信用しないほうがいい、売るための文句だから、わりと中身が違う。
で、吉田修一。売れているぶんだけほかの純文学作家よりもめぐまれていると見られているかもしれない。が、このひと、下手にエンタメがかけちゃうものだから、一般読者からまともに評価されていないんじゃないのか、という気がする。ふつうの人が小説を手にとる場合、残念ながら、求めているのは「物語」であって、「小説」でない場合が多い。はっきり言って、「物語」と「小説」は、全然違うし、にも関わらずみんなあんまり区別がついていない。
「小説」はなんでもあり。だから、「物語」がある「小説」もあるし、「物語」がない「小説」だってある。にも関わらず、話がおもしろくない!とか、あとに残るものがない!とか平気で言われたりする。
話がおもしろい小説がおもしろい「小説」の条件では、全然ないんです。嘘だと思うなら、この短編集の最後の「突風」を読んでください。おそらく、何これ? と思うでしょう。何これ? が感想でいいんですよ、そう思って読んでみてください。
熱帯魚
私はこの作品を読んでいてなかなか読みづらかった小説でしたので時間をかけて読みました。
大工をしている主人公像がやはり著者も貧乏暮らしをしているのではないかと感じました。
ここまでの染みったれた人物像が書けるのもやはり貧乏でなければ作家は出来ないというメッセージが込められているように感じます。
しかし、結婚と言う壁は高いそう感じた作品でした。
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